パリブログ  月別アーカイブ: 2012年 5月

手動のメリーゴーランド

先日マルモッタン美術館に行ったとき。
メトロLa Muette駅から美術館へ向かう途中に通った
ラネラグ公園で、なんともレトロなメリーゴーランドを発見。
どことなく味わいのある顔立ちの小型の木馬ばかり。
おじいちゃんたちが一生懸命写メを撮っているのもほほえましい光景です。
子どもたちを乗せたら、ゆっくりと回転スタート。
写真ではわかりずらいのですが、おじさんがぐるぐるレバーを回しています。
小さな公園ですが、優雅な雰囲気の家族連れが多くのんびりムード。
美術館帰り、サンドイッチでも買って一息つくのにぴったりです。

モリゾの展覧会 マルモッタン美術館

当社のアパルトマン「16区ジャスマン」から
歩いて15分の場所にあるマルモッタン美術館。
印象派という名前の元となったモネの絵画「印象・日の出」をはじめ、
モネの睡蓮の連作、ルノワールの作品などの所蔵品で知られていますが、
パリはなにしろルーブルやオルセーなど必見美術館が多すぎて、
まだ行ったことがない、という人も多いかもしれません。
印象派の女性画家ベルト・モリゾの展覧会があると知り、
私自身も数年ぶりに足を運んだマルモッタン美術館。
19世紀の美術史家でコレクターだったポール・マルモッタンが、
屋敷と自身のコレクションをフランス学士院に寄贈したのが
元となり、さらにモネの遺族からの素晴らしい印象派絵画コレクションが
加わって、世界的に知られるミュゼとなりました。
フランスにはめずらしく撮影禁止で、残念ながら館内の写真はありませんが、
それが館内の落ち着いた雰囲気をかもしだしているのかも。
すべての地下スペースを使ったモリゾの展覧会もとても充実していました。
絵画はもちろんですが、以前来たときには
作品を見るのに夢中で目がいかなかった、優雅な邸宅と調度品、
庭や目前のラヌラグ公園の緑などもゆっくり鑑賞。
心地のよい空間で素晴らしい作品を楽しめる
このミュゼの魅力を、あらためて発見した一日でした。
マルモッタン美術館
2, rue Louis-Boilly 75016
10-18h 木曜は20hまで 月曜休館
ベルトモリゾの展覧会は7月1日まで

一夜明けて

ご存知の通り、フランスではフランソワ・オランド新大統領が誕生しました。
8日夜20時の発表のあと、バスティーユ広場には数万人が大集合。
オランド氏の勝利演説や支援者たちのコンサートも行われ、
ワールドカップ優勝か? というようなすごい熱気に包まれました。
バスティーユに向かうメトロ内では早くも、喜びを隠せない若者たちが
国歌「ラ・マルセイエーズ」の大合唱。
広場では、たくさんの人が円柱によじのぼり、歓喜の叫び…。
フランス人が政治に熱中するのは知っていましたが、
想像以上の盛り上がり、驚くばかりでした。
たくさんの人が「歴史的瞬間」と受け止めたこの日。
これからのフランスが、良くなる方向に向かうことを祈るのみです。