パリブログ

HOPE JAPAN

4月6日、「HOPE JAPAN」という東日本大震災チャリティコンサートに行ってきました。
場所はシャンゼリゼ劇場。本来は小沢征爾が「フィガロの結婚」をやる予定
でしたがそれがキャンセルになり、チャリティコンサートに変更になったのです。
高田賢三さんによる大きなポスターが飾られただけのシンプルな舞台。
まずは賢三さんが被災地の状況を説明し、
「日本人の思いやり、協調性を誇りに思う」と、涙声での日本語スピーチ。
その後、オペラ界、バレエ(オペラエトワールのNicolas Le Riche)や
ダンスの(Akram Khan)、音楽界(Khatia Buniatishvili)などのアーテイストが登場。
短期間でよくここまで著名人が集まったと感心する豪華なプログラムでした。
俳優Lambert Wilsonは、当地に住むフランス人から届いた「仙台からの手紙」と
岩手出身の詩人・宮沢賢治の「雨ニモケズ」の仏語訳を朗読。
手紙は被災地の様子を細かく伝え、大変ななかでも細かい思いやりで気遣い、
日本人はみんな明るく助け合っている、また星がきれいだという詩的な内容でした。
「雨ニモマケズ」の朗読では感動して涙するフランス人もいました。
このコンサートのチケットはすぐに完売。会場前は当日席で入りたい人であふれ、
観客席には有名ジャーナリストや著名人の姿もちらほら。
日本人として心に強く強く触れるイベントで、エレベータで一緒になった
見知らぬフランス人も口々に、非常にいいイベントだったと言っていました。
こちらは日本のような自粛ムードなどはありませんが、
フランス人の日本への特別な熱く深い想いを強く感じた夜でした。
最後に、プログラムに載っていた小沢征爾からのメッセージを紹介します
Tonight I was originally scheduled to be here with you the Nozze di Figaro with my young music academy orchestra.
I was very sad this had to be cancelled but So Happy when I heard all my colleague artists have decided so generously to join together in this terrible time Japan is going through.
I would like to warmly thank to take part in this event and to thank all of you attending this evening.
Your message of Hope and Solidarity that you send us tonight means So much to me and I am sure to all the Japanese people. thank you!!
Seiji Ozawa

翌日にNHKでも報道されていました

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